犬も人間と同じで、
代謝が落ちると
太りやすくなるため、

気がついたら若い頃より
少し太ったななんてこと
ありますよね。

でも生活を変えていないのに
愛犬が急に太ると、何だか
心配になってしまいませんか?

実は犬の肥満には、ただ生活の
せいで太っているのではなく、
病気が原因になっていることが
あります。

特に犬が急に太った場合には、
病気の症状で肥満になっている
ことがあり注意が必要なのです。

そこで今回は
犬が肥満になる病気と
急に太ったら注意したい症状
をご紹介します。

病気が原因の場合は
肥満だからとダイエットを
していても犬は痩せませんし、

逆に病気を悪化させて
しまうこともあります。

そうならないためにも
病気についてしっかりと知り、
適切な対処ができるように
しておきましょう。

犬が肥満になる病気はこんなにもある!

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ではさっそく、
犬が肥満になる病気について
ご紹介していきます。

それぞれ病気の際の症状も
ご紹介していきますので、

愛犬に気になる症状がある
場合には早めに動物病院へ
連れて行きましょう。

病気が原因ではない肥満の場合
には、食べ物に原因があるかも
しれません。


また肥満でダイエットが必要な場合
には、まずは毎日のドッグフードを
見直してみましょう。

1.クッシング症候群

クッシング症候群とは
副腎皮質機能亢進症の別名で、
人にもみられる病気です。

人のクッシング症候群は
難病とされていますが、
犬の場合それほど珍しい病気
ではないといわれています。

クッシング症候群は、
副腎皮質からコルチゾール
というホルモンが過剰に分泌
されることにより発症します。

コルチゾールとは、
副腎皮質ホルモンのなかで
もっとも代表的なホルモンで、
身体を正常な状態に保つため
に様々な作用をしています。

その代表的な作用としては、
糖の生産を促進する一方で
インスリンの働きを抑え血糖
を上昇させる働きがあります。

そしてこの分泌が過剰に分泌
されると、クッシング症候群
と診断されます。

そしてこのコルチゾールには、
ステロイド剤と同じ作用があり、
肥満になったり、顔や首だけが
太ってしまいます。

症状としては

  • 水を多く飲むようになる
  • 尿が増える
  • 食欲が旺盛になる
  • 疲れやすくなる
  • お腹が膨れる
  • 顔や首だけが太る

さらに筋力が低下してしまう
ので、運動を嫌がったり、
息切れもしやすくなります。

また毛を刈ると発毛しない場合や
毛の色が正常よりも明るくること
があります。

2.甲状腺機能低下症

犬の甲状腺機能低下症とは、
喉にある甲状腺から分泌される
甲状腺ホルモンの機能が弱まる
ことで発症する病気です。

本来は体内に入ってきた異物を
排除するための免疫系が、

なぜか自分の体の甲状腺を攻撃
することで炎症が起こり、
機能が低下してしまうのです。

甲状腺の機能が低下すると
代謝が上手くいかないので、
太りやすくなります。

主な症状は

  • 全身がむくむ
  • 太りやすくなる
  • 顔がむくみ悲劇的顔貌
  • 胴体の左右対称性脱毛
  • 動作が鈍くなる
  • 体温が低下し寒さに弱くなる
  • 心拍数と血圧の低下
  • 皮膚疾患が見られる

特に甲状腺機能低下症の特徴的
な症状としては、全身のむくみ
と悲劇的顔貌が挙げられます。

これは体内における水分代謝が
低下することで、ムコ多糖類が
顔に蓄積してしまうので、
皮膚がぶよぶよになってしまう
ためです。

3.インスリノーマ

インスリノーマとは、
インスリンという血糖値を
下げるためのホルモンが、
体内で過剰に産生されて、

低血糖となり、その結果
様々な症状を示す病気です。

膵臓の細胞が腫瘍化し、
増殖した細胞からインスリンが
過剰産生されるのが原因です。

人のインスリノーマはほとんど
が良性の腫瘍ですが、

犬な場合はほとんどが悪性
の腫瘍と言われています。

そして低血糖になると、
身体のエネルギー不足が起こり、
身体が食べなくてはと食欲が増え、
低血糖なのに肥満になることが
あります。

また元気が消失したり、
ひどい場合には神経症状まで
呈してしまうこともあります。

主な症状として

  • 食欲が旺盛になる
  • 体重が増加する
  • 元気がなくなる
  • 疲れやすくなる
  • ふらつく
  • 震える
  • ヨダレを垂らす

また酷い場合には痙攣や昏睡
不全麻痺や失明もみられます。

4.副腎皮質機能亢進症

中年以上の歳の子に
多くみられる病気で、

副腎皮質機能亢進症
という副腎の疾患も
あります。

これは、先ほど紹介した
クッシング症候群と同じ
ものです。

この副腎とは、
左右の腎臓の内側の大動脈
と大静脈のすぐ近くに存在
する小さい分泌器官です。

その小さい分泌器官の中では
多くの働きを働きを持つ
ホルモンが作られていますが、

この副腎の機能に異常が
起こる病気なので、
このように呼ばれています。

これらの病気が原因の場合は
普通の肥満とは違い、

生活を変えていないのに急に
太ったり、他にもいつもとは
違う症状があるはずです。

飼い主がしっかりと愛犬を観察し、
異変には早めに気がついてあげる
ようにしましょう。

犬の病気で肥満と間違いやすい症状

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犬の肥満の原因になる病気
についてご紹介してきました。

なかには、病気の症状として
太っているように見える
という場合もあります。

何らかの病気が原因で、

  • 腹水が溜まっている
  • むくんでいる

というときです。

これらも肥満ではありませんが、
病気の症状には変わりありません
ので、早めに異変に気がついて
あげましょう。

次に腹水やむくみが起こる病気に
ついて詳しくご紹介していきます。

1.腹水が溜まる病気

腹水とは
お腹にある水のことで、
健康な犬のお腹には
腹水は溜まりません。

腹水は、お腹にある臓器が
炎症を起こした場合などに、
炎症部位に白血球を届ける役目
を果たす、血液の一種です。

炎症がおさまれば、
自然と臓器の表面から吸収されて
なくなっていくものです。

しかし何らかの病気が原因になり、
内臓の炎症や血液のバランスが
崩れることで、お腹に染み出して
溜まってしまうことがあります。

そうするとお腹は急に膨らみ、
お腹だけが太ったようになります。

またパンパンになり、
触るとお腹が硬く張っている
ような状態になります。

血液の一種である腹水
たくさん溜まるということは、

心臓などにも負担がかかり、
犬にとっても非常につらい
状態なのです。

ですので腹水が溜まっていたら、
早急に動物病院に連れて行って
あげましょう。

腹水がたまりやすい病気は
いくつかありますが、

その中でも特に起こる可能性の
高い病気について詳しくご紹介
していきます。

●フィラリア症

フィラリア症は腹水が溜まり、
肥満体系になる代表的な病気です。

フィラリア症とは、
犬が蚊に刺されることで
フィラリアという寄生虫に
感染する病気です。

フィラリアは犬の体に入ると、
血液の流れにのって心臓に達し
そこに住み着きます。

フィラリアはそこで成長し
長さ20cmほどに成長します。

そのような状態になると、
心臓はフィラリアでいっぱいに
なってしまい、

心臓が血液を送り出すことが
できなくなってしまいます。

血液は上手く流れなくなり、
常に血液が溜まってむくんだ
ような状態が続きます。

お腹の中にも腹水がたまり、
パンパンになります。

さらに腹水が溜まり過ぎて
胃腸を圧迫してしまうので、
日常の生活に支障が出て
最悪の場合死に至る病気です。

●心臓病や肝臓病

心臓病も腹水の原因になります。

フィラリア症と同じように、
心臓病の場合も心臓の機能が
上手く動かなくなると、

体のあちこちでむくみが
見られるようになります。

そして腹水も溜まるように
なります。

さらに
何らかの理由で肝臓へ負担
がかかり、肝臓の機能が低下
した場合も腹水が溜まります。

これは肝機能が低下することで、
血液成分のバランスが取れなく
ためと考えられています。

肝臓の機能が低下していると、
他にも白目や皮膚が黄色くなる
黄疸症状などがみられます。

●腫瘍

犬の腫瘍の発生率は、
犬の長寿化とともに年々増加
傾向にあると言われています。

腫瘍と言っても種類は
たくさんありますが、

特に腹水が溜まるのは
腹部の腫瘍です。

腫瘍は体の細胞が悪さをし、
どんどん大きくなり増えたり
炎症を起こしたりします。

特にお腹の中で炎症がおきると、
白血球が炎症の場所に集まろう
として、腹水ができるのです。

2.むくみ

犬のむくみも、
肥満と間違えやすい症状です。

人間と同様に
犬の細胞には水や血液など
たくさんの体液があり、

体液は健康な状態だと
一定の量に保たれています。

しかし、
何らかの異常で皮下組織に体液
が過剰にたまることがあり、
そうなるとむくみと呼ばれる
状態になります。

むくみの原因はさまざまですが、
全身に起こるむくみと局所的
に起こるむくみがあります。

そして犬の場合には、
目視で分かる程のむくみだと、
何らかの病気が疑われます。

病気が原因の場合、
マッサージなどではむくみは
改善しませんので、早急に
動物病院に連れて行きましょう。

次に疑われる病気について
詳しくご紹介していきます。

●心臓病

先ほども言いましたが、
心臓病で心臓の機能が
上手く動かなくなると、

体のあちこちでむくみが
見られるようになります。

心臓病で心臓から拍出される
血液量が減少すると、

腎臓で尿の産生を抑える
抗利尿ホルモンである
アルドステロンが働き、
体の中に水分を取り込みます。

体内の水分を取り込む働きが
過剰になってむくみが生じる
のです。

また血液の循環が悪くなり
血液が滞ることも、
むくみの原因になります。

心臓病の場合は他にも、

  • 咳が出る
  • 呼吸に異常がある
  • 運動中に疲れやすい、
  • 失神する
  • 元気がない
  • 体重減少

などがおこります。

場合によっては腹水がたまり
体重の増加もみられます。

●腎臓病

腎臓病も犬がむくむ原因になります。

犬によくある腎臓の病気が
腎盂腎炎や糸球体腎炎です。

腎臓の機能が低下すると、
水分やナトリウムが体内に過剰に
溜まることで、
むくみが起きます。

また腎臓の機能低下により
体に必要なタンパク質が
尿と共に排出されてしまい、

タンパク質不足が原因の
むくみも引き起こします。

腎臓病の場合はむくみの他に、

  • 体重の減少
  • 食欲がなくなる
  • 元気がなくなる
  • 下痢嘔吐

などの症状が起こります。

●肝臓病

肝臓病もむくみの原因になります。

肝臓病は肝炎や肝臓腫瘍などが
犬の場合は多く見られます。

肝臓では血液中のタンパク質
の一種であるアルブミンを
合成しています。

アルブミンは血液の浸透圧を
調整していますが、
このアルブミンが不足すると
低アルブミン血症となり、

末梢の組織に水分が溜まりやすく
なりむくみ起こります。

むくみの他に、

  • 体重の減少
  • 食欲がなくなる
  • 嘔吐下痢

などの症状が
起こることがあります。

●消化器系の病気

消化器の病気や機能低下
でもむくみが起こります。

消化器官に何らかの異常があると、
体に必要な栄養やタンパク質を
吸収できずに、低タンパク血症
になります。

低タンパク血症になると
水分が溜まりやすくなって
むくみ
が起こります。

消化器系の病気は他の症状に、

  • 体重の減少
  • 食欲がなくなる
  • 嘔吐、下痢

などの症状が起こります。

●アレルギー

アレルギーもむくみの原因です。

特に急性のアレルギーの場合には、
症状として
むくみが起こります。

犬で特に多いいのが、
食べ物やワクチン注射など
が原因の急性アレルギーです。

急性アレルギーのなると、
主に顔の目や唇の周囲に
急なむくみが起きます。

また急性アレルギーの場合

  • 痒がる
  • 呼吸が荒くなる
  • 震える
  • 下痢嘔吐
  • 落ち着きがなくなる
  • またはぐったりする

このような症状がみられます。

軽度であれば時間が経つと
治まりますが、まずは
動物病院に連絡をして
相談をしてみましょう。

まとめ

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いかがでしたか?

今回は犬が肥満になる病気と
急に太ったら注意したい症状
をご紹介してきました

肥満の症状が出る病気は、
意外にもたくさんありますよね。

肥満だと思ってダイエットを
してしまうと、却って病気を
悪化させてしまうことになります。

愛犬が急に太ったけど、特に
思い当たる節がない場合には、
一度動物病院で見てもらう
ようにしましょう。

愛犬の長生きのためにも
普段から愛犬をしっかりと
観察して、
異変には早めに気が付ける
ようにしておきましょう。

病気が原因の肥満ではない場合
には、愛犬の健康のためにも
ダイエットが必要です。